更新情報

名盤ライブとは

ミュージック・シーンに大きな足跡を残したアルバムをアーティスト自身が全曲再現するライブ、
それが「名盤ライブ」。
今回の「名盤ライブ」は、GRAPEVINEが1999年5月に発売した2ndアルバム『Lifetime』をお届けします。

GRAPEVINEが、「スロウ」「光について」「白日」等、彼らの初期の代表曲が多く収録されたこのアルバムを再現する全国ツアー「IN A LIFETIME」を全国5ヶ所9公演にて開催。

撮影:塩田正幸

アルバム『Lifetime』とは

GRAPEVINEの2枚目のアルバムである。1999年5月19日、ポニーキャニオンより発売された。

アルバム収録曲

Lifetime
  • いけすかない
  • スロウ
  • SUN
  • 光について
  • RUBBERGIRL
  • Lifework
  • 25
  • 青い魚
  • RUGGERGIRL No.8
  • 白日
  • 大人(NOBODY NOBODY)
  • 望みの彼方
  • HOPE(軽め)

PONY CANYON
CD:PCCA.01332 ¥3,059(税込)/ LP:PCJA.00044 ¥3,059(税込)

名盤ライブ『Lifetime』GRAPEVINE

5月19日(月)にSHIBUYA-AXにて行われた、全国ツアー「IN A LIFETIME」ツアー初日。
その模様を、CS音楽専門チャンネルMUSIC ON! TV(エムオン!)で放送します!!

オリジナルリリースから15年たった今、当時とはまた違う魅力でこのアルバムを魅せます!

2014年9月28日(日)22:00〜23:30 <初回放送>

MUSIC ON! TV(エムオン!)番組情報ページ

また、番組の放送を記念して、アーティスト・インタビューを追加公開中です。

『Lifetime』アーティスト・インタビュー

9月28日の「名盤ライブ『Lifetime』GRAPEVINE」番組オンエアに先がけ、GRAPEVINEのメンバー、田中和将、西川弘剛、亀井亨の3人と共に再現ライブを振り返る、アーティスト・インタビュー連載。

「IN A LIFETIME」のライブ映像を見ながら、当日の演奏曲順にメンバー自身によるコメンタリーを1曲ずつお届けします。

〜『Lifetime』エピローグ〜

2014/9/27

ファイナルとなる今回は、「『Lifetime』エピローグ」と題し、改めて再現ライブ「IN A LIFETIME」を振り返って頂きました。

西川僕らは客席側から見ることが出来ないんで、毎回ライブ映像を観るといろんな発見があるんです。AXは2階席から見ると照明がめちゃくちゃ綺麗ですから、それも今回の再現ライブの見どころだと思います。

田中本編が終わってレターボードを持って帰る時、初日だからまだどっちの手で持つか決めてなくて、途中で、「あ、見えてない!」と、持ち手を変えた(笑)。あと、AX出演回数歴代8位と、僕らもそれなりにAXにお世話になってきたので、この日はライブをやりながらちょっとした感慨もありました。再現ライブの初日という緊張感も含めて、このAXのライブはかなり貴重だと思います。

亀井再現ライブ自体はいろんなアルバムで出来ますけどね。でももしまた来年以降もやるなら、『Lifetime』だけ再現しつづけようかな(一同大爆笑)。

田中お客さんは何回目まで来てくれるんでしょうね(笑)。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

アンコール「アナザースカイ」

2014/9/25

田中今でもよくライブの最後にやってる曲です。エンディング感があるというか、ちょっと光が射してくる感じがする曲なんで、アンコールでアッパーな曲を2〜3曲やった後にこれで締めることが多いです。

西川暗黒みたいな雰囲気の曲の後にやることが多い曲かもしれない(笑)。今回、当時より大人っぽい演奏になったかもしれないですね。

亀井以前はもっとグイグイやってた気がします。

田中もしくは、もっとバラードっぽく、遅いテンポでやってたかもしれないですね。

聞き手:早川加奈子

M-13「HOPE(軽め)」

2014/9/22

亀井アルバムの最後の曲だから、この曲で終わることはみんながわかるというか。「最後です」っていうMCもなく、「え〜っ」とも言われずに終わるライブって珍しいかもしれないですね(笑)。改めて、シンプルなのにすごいポップな曲だなと思います。

田中この曲のほっとした感じで終わるのは、アルバムの作りとしては正解でしたね。今回の再現ライブの後、Permanents(*田中とサポートキーボード、高野勲とのアコースティック・ユニット)の方でもやったんですけど、全然しっくりこなかったです(笑)。

西川そもそもアコースティックでやる曲じゃないでしょ(笑)。

田中今回冷静にやって気づいたのが、歌ってる途中で口笛に移行するのはすごく難しい(笑)。当時もちゃんとやれてなかったと思うんですけど、歌からうまく口笛の唇にならなくてかなり苦労しました。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-12「望みの彼方」

2014/9/19

亀井10周年のアニバーサリーとか、特別な時にしかやってない曲ですね。

西川リズムが難しい曲なんですよ。当時はこういうスローテンポな曲が多かったんですけど、演奏の間が持たないから、今は間違ってもイベントでやろうとは思わない(笑)。この時期の曲は、メロディのキー設定が高いんです。歌詞の言葉数も多いから、端で聞いてると、「田中くん大変そうだな」と思います。カンペも長いし。

田中長い長い。他の歌詞に合わせて縮小したら見えないぐらい(一同爆笑)。曲の構成もアレンジも歌も多くてびっちりしてるから、遊びも入れにくいんです。だから貴重ですよ。これを逃したらこの先いつ聞けるかわからないですからね(笑)。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-11「大人(NOBODY NOBODY)」

2014/9/16

亀井これも再現ライブ用にアレンジしました。緊張感がある中で、ちょっとほっとしますよね。

西川(金戸氏のトライアングル演奏を観ながら)まったくサポートしてくれないサポートミュージシャンみたいになってますね(一同笑)。

田中金戸さんでほっこりした人、多いんじゃないですか(笑)。当時はアコギを使わずにバンドサウンドで、もっとカオティックなアレンジでやってたんですよ。でももともとの曲は、亀井くんがダンボールかなんかを叩いてて、僕と西川さんがアコギで弾いてるっていうスカスカな曲なんで、今回はそのスカスカ感を重要視して。で、高野さんがシェイカーで、金戸さんがああいう感じになったんですけど、バラエティとしてもいい感じに演奏出来たと思います。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-10「白日」

2014/9/12

亀井昔は勢いで演奏してたし、テンポも早かったと思うんですけど、いまだに正解がわからないぐらい難しい曲ですね。

西川テンポが早い曲なんで、当時はライブで重宝してたんですけど、シングル曲だったのもあって、目論みがいっぱい入ってるんだと思うんです。だから演奏してても、どこにもたどり着かない感じがすごくします(笑)。

田中今でもアンコールでちょいちょいやったりするんですけど、転調もかなり特殊だし、「うまくいった!」と思った覚えがあんまりないかもしれない(笑)。今回の再現ライブでやってみたことで、だいぶ正解に近づいた気がします。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-9「RUBBERGIRL No.8」

2014/9/8

田中実はアルバムでは長々と演奏していたジャム・セッションを、「RUBBERGIRL」と「RUBBERGIRL No.8」の2つに分けたうちの1曲なんです。なので、再現ライブでは2曲に分けなくてもいいんじゃないか?という話もあったんですよ。だけど、どうせ再現するならアルバム通りやった方がいいだろうし、だったら「白日」のイントロ的な扱いとして演奏するのがいいんじゃないか、ということになったんです。

亀井なので、唯一この曲だけ曲間を空けずに、次の曲(「白日」)とつながるようにアレンジしたんです。

西川「RUBBERGIRL」で盛り上がった部分を切り取ったものが「RUBBERGIRL No.8」なので、間にいろんな曲を演奏してるにも関わらず、前置きもストーリーも何もなく、いきなりトップギアから始まるところがこの曲の聞きどころです(笑)。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-8「青い魚」

2014/9/4

亀井改めてカッコいい曲やなと思いますね。

西川昔から老成してるってよく言われてましたけど、とくにこの曲はかなり背伸びしてた感じがあります。

田中当時、カバーをやるならこれがいいってことになったんですけど、今回再現ライブをやるにあたって、久々に原曲も聞いてみて、今の僕らの解釈も当時の僕らのアレンジも違ってて、二重に面白かったですね。今だからこそ年相応の曲なのかなというか、今は演奏しててもすごくバインっぽい曲だなと思います。

西川あの頃本当にやりたかった感じを自然にやれるようになったのかもしれないですね。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-7「25」

2014/9/1

西川当時は数少ないアッパーな部類の曲だったんで、ライブで重宝してましたね。

田中西原誠節というか、実はコードがなかなか身体に入りにくい難しい曲なんです。久々に演奏してみて、当時は全然ちゃんと演奏出来てなかったかもしれないなと改めて思いました。

亀井もっと勢いで演奏してたというか。それが良かったところもあると思うんですけど、15年経つとちょっと変わってきて、余裕を持って落ち着いて演奏出来るようになったと思います。そういえばあの頃は(ブルース)ハープ、毎回客席に投げてなかった?

田中散財してましたね(笑)。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-6「Lifework」

2014/8/28

田中これも当時以来、一回もやってない曲なんじゃないかな?

西川僕が作った曲なんですけど、すごくスローテンポだし、難解な転調が続くから、演奏が難しいんです。身体になかなか入らなかったのか、金やん(金戸覚)が今まででいちばん難しい曲だと言ってました。

田中リハーサルの度に必ず間違えてましたからね(笑)。

亀井本番前のリハが終わった後、M-ONの機材車で録音したものを聞かせてもらったんですけど、結構良かったんです。でも本番で緊張したのか、「リハの方が良かったかなぁ〜」って、金戸さんがしょんぼりしてました(笑)。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-5「RUBBERGIRL」

2014/8/25

西川当時以来ほぼ演奏してない曲ですね。しかもアルバムにも断片的なバージョンしか入ってないので、ちゃんと形になった構成が残ってなかったんです。だから、再度作り直さないといけなくて、アレンジもし直したんです。

亀井だからこれは、今回の再現ライブ用にアレンジした特別バージョンなんです。

田中ライブでもやってないし、CDとも当然アレンジが違うんで、貴重と言えば貴重かもしれない。

西川再現ツアーが進むうちに、もっと面白くならないかなと思って演奏中にカセットレコーダーの音源をエフェクトとして使うようになるんですけど、初日のこの日はまだ使ってないですね。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-4「光について」

2014/8/21

亀井「スロウ」と同じく「光について」は、今もほぼ毎回ライブでやってます。それにしても相変わらず、「光について」は照明が暗いですね(笑)。

田中これでもだいぶ明るくなった方ですけどね。一時期は、楽器の手元もカンペも何にも見えない、闇の世界でしたから。「照明が暗い」って、渋谷陽一さんに怒られたことがあります(一同爆笑)。

西川何度かDVDにもなってる曲ですけど、こんなシリアスな曲なのに、真っ暗過ぎていつもめっちゃニヤニヤして演奏してるんです(一同笑)。この曲でしょっちゅう後ろを向くのは、明かりを探してるんです(一同爆笑)。この日は大丈夫でしたけどね。あれ?田中くんのお腹が光ってるね。カンペ用の照明?

田中そう。この明かりがあるとすごい安心(笑)。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-3「SUN」

2014/8/18

田中この辺りから、「こいつ喋らんぞ」と、今回の再現ライブにはMCがないことにみんなが気づくんだと思うんです(笑)。「SUN」は全然ライブでやってない曲だったから、喜ぶ人もかなりいたんじゃないかな?

西川この曲もそうですけど、この頃はドラムのカウントで始まる曲が多くて、それが独特の緊張感を生むんです。15年の間に音楽的趣味が違ってきたんだと思うんですけど、今よりもバンドっぽい感じがするかもしれないですね。

亀井使ってるコードもセブンスが多いですね。

西川うん。僕の曲も西原くんの曲も多いです。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-2「スロウ」

2014/8/14

亀井「スロウ」は今も結構ライブでやってますね。アンコールとかでやることが多いので、「IN A LIFETIME」の「スロウ」は、やっぱり曲順的にいつもとは違いました。

西川この日のAXは、「IN A LIFETIME」の初日だったので、アルバムの曲順通りにやるってことは、お客さんはまだ知らないわけです。だからこの「スロウ」ぐらいから、「曲順通りにやるんだ!」ってことに気づく感じじゃないかな?

田中聞き込んだアルバムって、身体で曲順を覚えてたりしますからね。「こう来るのか!」って思ったでしょうね。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

M-1「いけすかない」

2014/8/11

亀井「いけすかない」は、オープニングのアッパーな曲としてかなり重宝してた曲ですね。

西川16ビートっぽい曲が当時あんまりなかったんですよね。

田中この日、全曲分の歌詞のカンペを用意してたんですけど、意外と見ないで歌ってるんです。ステージに登場する時に、『Lifetime』のジャケットのレターボードを持っていくアイディアは、どこからともなく出て来た感じです。あれは当時のデザイナーが保管してくれてたものなんです。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸

〜『Lifetime』プロローグ〜

2014/8/8

まずは「『Lifetime』プロローグ」と題し、「再現ライブ『IN A LIFETIME』とは何だったのか?」を赤裸々に語って頂きました。

田中再現ライブの出来がよかったかどうかは置いといて、『IN A LIFETIME』をやれたことにはそれなりに意義はあったように思います。軽いツアーのように各地で何本かライブをやれたのもよかったですね。

亀井今年に入ってライブを全然やれてなかったですからね。ビルボードで出来たのはすごくいい経験でした。ツアーの度にやらせてもらってたAXでやれるのがこの時が最後というのもあって、オンエアされる『IN A LIFETIME』初日のライブも感慨深かったです。

西川『Lifetime』をアルバムの曲順のまま再現したので、曲順をいじれないとか、今までライブで全然やってなかった曲があったりとか、曲間を空けて1曲ずつ演奏する形なので、ライブ感があるのかどうなのかも含めて、バインが得意とする部分を多々封印してしまった。だから、見てる人に助けられた部分は非常に大きいと思います。当時以来僕らのライブを見てなかった人はかなり懐かしかったと思いますよ。実際、当時のレコード会社や事務所のスタッフもたくさん見に来てくれて、僕らもすごく懐かしかったです。

聞き手:早川加奈子 / 撮影:塩田正幸